上場企業のTOPに聞いたM&A成功の意外なポイントとは?
- M&Aコンサルティングレポート
先日、とある上場企業の経営者と対談撮影をする機会がありました。
その企業様は業界内でも有名で、経営手法の中で、上場してからM&Aを積極的に活用しながら非常に高水準の成長性を誇っていらっしゃいます。
対談内容としては、特定事業についての成長戦略や、直近での新規事業の概況についてお話頂いたのですが、事前に参加者の方から頂いた質問で多かったのが、
「M&Aについて成功させるポイントは?」というご質問でした。
この質問を頂いたのは、いずれも業界では成長性の高い会社様や、従業員数も100名を超える会社様だったのですが、経営者としての「仕上げ」の部分や、中長期的な展望ということで聞かれたようでした。いずれの質問にも明快に答えて頂いたのですが、特に印象に残ったのは質問に関する回答でした。
「M&Aの成功に関する評価は周りがすることで、とにかく早くやってみることです。」ということでした。
M&Aをする目的は、検討する会社にとって違います。ですが、「成功したかどうか」の基準は非常に曖昧であるともいえます。
今回お答えいただいた会社さんは、設立8年目の上場前に1社買収、会社分割を経てその後上場。上場後も買収と分割、経営統合を経て子会社も上場。市場変更したのちにも分割と買収を経て、現段階では累積13社を買収されており今や、業界屈指の一部上場企業です。
傍で見ると成長戦略としてM&Aを選択されているように見えますが、詳しく聞いてみると全てが大成功とは言えないが、分割や経営統合もうまく併せて結果的に企業価値を大きく上げてらっしゃいます。
これから様々な業界で「業界再編」が加速するでしょう。我々も多くの経営者からM&Aについて聞かれることが増えています。
M&Aを成功させるためには、統合前もさることながら、統合後こそ大事です。ですが、何よりも大事な「早くやってみる」ということに気づかせて頂いたエピソードでした。
船井総研では、50年以上にわたる業種別コンサルティングの経験を活かした、M&A 成立後の業績向上・企業の発展にコミットするM&Aを目指しております。業種専門の経営コンサルタントとM&A専門のコンサルタントがタッグを組み、最適な成長戦略を描きます。