①事業承継でまず抑えておくべきポイント
- 事業承継
事業承継において、まず抑えておくべきポイントは、「自社の経営状況がどのような状況にあるかということを把握しておくこと」です。そのために、“経営の見える化“を図らなければなりません。
経営の見える化には3つのポイントがあります。事業の見える化、資産の見える化、財務の見える化、この3つの視点から経営の見える化を行い、経営状況を把握しなければなりません。
経営の見える化に向けたアクション例
- 事業の見える化
- 1.自社の強みと弱みの把握
- 2.経営分析ツールを用いてコストマネジメントの向上を図る
- 資産の見える化
- 1.会社資産と個人資産の区別
- 2.自社株式の保有状況と評価額を把握
- 財務の見える化
- 1.会計制度で客観的な財務諸表を作成
- 2.知的資産の価値の再確認
この経営の見える化を進めることにより、企業価値を把握することができるようになります。この企業価値が、経営者が思っているよりも高い場合は、良い後継者いた場合であったとしても、税金の対策をしっかりとしなければ、後継者に負担をかけることになります。また、経営者が想定しているよりも企業価値が低い場合は、事業を引き継ぎたいと考える後継者が見つからないという事態に発展する場合もあります。
そのため、事業承継においては、企業価値を把握するためにも、まずは“経営の見える化”を進めなければなりません。
税務監査・財務コンサルティングの業務経験に加え、事業承継・事業再生コンサルティングの成功経験を多く持つ。2017年10月に船井総研中途入社後、M&Aコンサルティングにより22件の案件成約を担当。 現在、船井総研における事業承継・M&Aコンサルティングの中核的な役割を担う。
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