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立地やタイプ別(保険、自費、矯正等)のM&A動向

  • M&Aの基礎知識

歯科医院のM&Aといっても、医院によって経営状況や強みもバラバラ。
診療圏の違い、医院のタイプ別のM&A動向について解説いたします。

・M&Aにおける歯科医院のセグメント
・セグメントごとの、譲受側からの一般的な見られ方
・セグメント別、マッチしやすい譲受パートナー
・セグメント別、M&Aに向けた準備
・歯科医院の譲渡・M&Aの方法

 M&Aにおいては、譲受側が好感する、あるいは躊躇する医院のタイプがあり、ざっくり4つに分けられます。
①都心に立地し、保険診療をメインで運営されている歯科医院のタイプ
②郊外に立地し、保険診療をメインで運営されている歯科医院のタイプ
③都心に立地し、自費診療をメインで運営されている歯科医院のタイプ
 ※複数院展開する医療法人は、医院単位でみるとこのタイプがほとんど
④郊外に立地し、自費診療をメインで運営されている歯科医院のタイプ
一般論になりますが、①から順に譲受側から好感されるイメージです。つまり④のタイプは譲受側が躊躇しやすいタイプということです。

 上図に、譲受側からみたタイプ別の印象について、端的にまとめております。
①は、保険診療で再現性があり且つ集客も見込めるので非常に好感される
②は、保険診療で再現性があるが今後の事業拡張性があるかないかで印象変わる
③は、当該自費診療が需要あると見込めるか、またキードクターの継続勤務次第
④は、今の人員体制はそのままで、保険診療強化に同意できるかどうか
多くの譲受企業様とお話しさせていただく中で、タイプ別にざっくりと上記のような視点で見られることが多いと感じます。もちろん利益体質かどうか、債務超過かどうかなどでも印象は変わりますが、大枠は上図の通りです。

 上図に、タイプ別にマッチしやすいパートナーについてまとめております。
①は、業績再現性が高く物件魅力度も高いので、院内承継含め幅広く手が挙がる
②は、大規模単院が多く利益も溜まっている為、資金力のある大手法人が対象に
③は、自費中心に積極的に展開する新興法人が興味をもつケースが多い。また
 複数院展開する法人もこのタイプが多く、その場合大手法人しかマッチしない
④は、譲渡価格が大きいことと譲受側の知見が必要な為、大手法人が対象になる
まだ歯科業界では譲受パートナーが豊富という状況ではなく相手先が限られる中ですが、タイプ別譲受パートナーとしては上図の通りです。

 上図に、タイプ別のM&Aに向けた準備についてまとめております。
①は、譲受後も強い基盤を実現するための従業員教育と親身な患者対応を継続
②は、譲受後の第2期成長をイメージしやすくする為の数値収集と対策出し
③は、収益上のキーマンの確認と、自費診療の引継ぎ、教育のためのプラン作成
④も、③と同様の取り組みとなる
譲渡対価を抑えるための利益圧縮なども準備の1つに含まれることもありますが、譲受側は、譲受後も再現性をもって第2期成長させられるかどうかを軸に見ていますので、そこに向けた準備に力を割く方が良いです。

 本ページでは、医院タイプ別による譲受側からの見られ方、対策等についてまとめました。幸いにも良いパートナーが見つかり実際にM&Aの話が進む際に、必ず譲渡方法についてお互いに確認を行っていきます。その譲渡方法についても事前に大枠理解をしておく方がスムーズに話し合いは進んでいきますので、詳しくは下記リンクよりご確認いただければと思います。

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