100年企業戦略としてのホールディングス化とは?
- コングロマリット化・ホールディング化
経営者の方であれば、誰しも
自社を「100年続く会社に育てたい」とお考えになられたことがあると思います。
2020年時点において、日本では創業から100年続く企業が3万5,018社になるようです(※1)。
しかし、企業数が380万社あると言われる中、100年企業はわずか1%弱しか存在していないことを考えると、会社を100年続けていくことがいかに難しいことかがよく分かります。
では、100年企業づくりがなぜこのように難しいのでしょうか?
100年企業が1%しか存在していない理由の1つは、外部環境の変化への対応に関する課題があるからです。
100年企業は例外無く、外部環境の変化に柔軟に対応できる組織づくりが行われています。
特に、最近では外部環境の変化スピードがさらに増しているため、より変化に強い組織を作るために、100年企業を目指した組織づくりとしてホールディングス化を進め、外部環境の変化に強い組織づくりを行われているケースも増えてきています。
“ホールディングス化”というキーワードは、一度は耳にされたこともある経営者の方もいらっしゃると思いますが、
ホールディングス化を行うことによって、所有と経営を分離することができ、一層スピーディーな経営判断を行うことが可能になります。
スピーディーな経営判断ができるからこそ、外部環境の変化にも柔軟に対応できるようになり、結果的に企業の継続性を高めることにつながります。
最近では、経営戦略の一つの手段としてM&Aを用いる企業も増えていますが、ホールディングス化した企業は、M&Aを行う際にもスムーズな対応ができるようになり、経営戦略の幅を拡げることが可能になり、さらなる成長を実現されています。
弊社、船井総合研究所においても、2014年にホールディングス化を実施し、翌年2015年と2018年にそれぞれ1社ずつM&Aを実施しています。
ホールディングス化をする前の2013年からすると、2018年末には売上は2.3倍にまで伸ばせており、外部環境の変化に対応しながら、成長スピードを高めることができています。
このように、100年企業づくりにおいては、変化に強い組織づくりを進めることが必須ですが、その手段としてホールディング化は100年企業づくりにおいて非常に有効な手段と言えます。
ぜひ皆さまの企業においても、企業の永続性や発展性を高め、100年企業づくりに向けた組織づくりを行うためにも、ホールディングス化も一つの手段としてお考えいただければと思います。
船井総研入社後は専門サービス業の経営コンサルティング部門の統括責任者として多数のM&Aを経験。現在は、M&A部門の統括責任者をつとめる。買って終わり、売って終わりではなく、M&A後の企業成長を実現するマッチングに定評がある。過去経営支援を行ってきた企業は200を超える。
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