士業事務所M&Aの時流と今後
- 士業 M&Aレポート
コンテンツ
士業事務所M&Aの特徴
船井総合研究所では、士業事務所のコンサルティンググループと協力して、士業事務所のM&Aをお手伝いさせていただいております。本年も既に社会保険労務士事務所と、社会保険労務士法人の事業譲渡をお手伝いさせていただきました。
また、士業事務所M&Aのご相談に関しては、既に沢山のご相談をいただいております。様々な業種のM&Aをお手伝いさせて頂いている中で、士業事務所の特徴の一つになっていることがあります。
それは今後のことを考えると、第三者に承継した方が良いのだが、譲渡額を算定した時に、想定していた金額と、譲渡後の金額を考慮した時に、「足りない」と感じることで、M&Aの検討が進めることができない、ということがあるようです。
士業事務所M&Aの傾向
これは、職員様にとっても、顧問先企業様にとっても大きな問題です。本来であれば、経営能力の高い第三者に譲渡した方が良いとオーナー様自身がお考えであるのにもかからず、譲渡できないことにより、譲渡のタイミングが後ろ倒しになり、タイミングを失うだけでなく、更に譲渡しづらい状況になってしまう、ということが大きな問題です。
こうした傾向は士業の中では、社労士事務所、社労士法人、司法書士事務所からのご相談に多い傾向にあります。そして、そうしたご自身が思うベストなタイミングで譲渡するために重要なことは、「ライフプラン」を作成し、セカンドライフに向けた資金を準備することです。
士業事務所M&Aでの重要ポイント
そして更に重要なことは、早い段階で事務所を譲渡した時の譲渡額がどれくらいになるか、算出し、把握することが重要です。引退したい年齢の1年前には譲渡することが重要です。したがって引退したいタイミングから3年~5年前には、一度は試算し、引退後の準備を本格的に進めることが重要かと思います。
このコラムをお読みの先生におかれましては「こんなはずではなかった、、、」ということにならないように早い時期からの
❶ライフプランの作成
❷譲渡額の試算
以上を行ってください。M&Aを考える時、従業員様や顧問先企業様のことが重要ではありますが、最後はご自身のお金がとても重要な部分となります。
士業事務所M&A:企業価値試算・事務所価値試算
船井総合研究所では、企業価値試算、事務所価値試算を無料で行っております。今すぐの検討でなくても大丈夫です。早いタイミングでご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
新卒入社から約10年間、税理士・会計事務所業界に特化した経営コンサルティングに従事。
その後支援先企業の組織拡大に合わせて、組織・人財採用に課題がシフトしたのに合わせて、人財領域の専門コンサルタントとして、税理士・会計事務所業界以外の業界にも対応し、多岐にわたる業界の支援を担当する。
その後、企業の成長支援の一環としてのM&Aの支援業務を行っている。
山中 章裕の紹介ページはこちら 船井総研のM&Aの特徴とM&Aに関する解説ページはこちら