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M&Aにより保育園経営をグループ中核事業へと成長させる

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岐阜県可児市に会社を構える株式会社アイキさま。労働者派遣事業、有料職業紹介事業が主な業務ですが、M&Aを活用し、保育園事業の拡大にも注力されております。

買い手の目線から、この度のM&Aに踏み切った際の心情についてお伺いしたいと思います。

左:株式会社アイキ 井出社長 中央:不動産オーナー百瀬様 右:有限会社クラウン 関口社長

<譲り受け企業概要> 

 企業概要:株式会社アイキ

 所在地:岐阜県 可児市土田 711-1

 代表者:代表取締役社長 井出英敏

 企業URL:http://i-ki.co.jp/

<譲り渡し企業概要>

 企業概要:有限会社クラウン

 所在地:〒231-0065 神奈川県横浜市中区宮川町3-69

 代表者:取締役 関口直人

 企業URL:http://www.crown100.co.jp/

今回は下記のお三方にインタビューをさせていただきます。

 株式会社アイキ 代表取締役社長 井出英敏様

 株式会社船井総合研究所 M&A支援部 マネージング・ディレクター中野 宏俊

 株式会社船井総合研究所 子育て支援部 マネージャー 堀内 顕秀

インタビュアーは、株式会社船井総合研究所 M&A支援部 チーフコンサルタントの谷口が務めさせていただきます。

左:株式会社船井総合研究所 M&A支援部 マネージング・ディレクター中野 宏俊
中央:株式会社アイキ 井出社長
右:株式会社船井総合研究所 子育て支援部 マネージャー 堀内 顕

はじめに

まずは会社の歴史と船井総研とのお付き合いの経緯からお聞かせ願えますと幸いです

井出社長:会社設立は、1986年6月となります。船井総研とのお付き合いの経緯としては、2017年2月に船井総研のチラシが会社届いて、そのセミナーに参加してみようと思ったことがきっかけです。そのセミナー以前にも、何度か船井総研のセミナーには参加させていただいていましたが、当時はちょうど何か新しいことを始めようかと考えていた時期でもありましたので、参加してみました。そのセミナー参加後に、人材ビジネス支援部の別のコンサルタントの方に、コンサルティングを依頼させていただきました。その後、堀内さんに企業主導型保育事業の運営安定化のコンサルティングを2018年5月ころから、今もご依頼させていただいておりますので、堀内さんとはもう4年半くらいのお付き合いとなります。

また、経営者の方が大勢参加されている研究会にも所属しております。研究会では、コンサルタントやゲストの保育の経営者の方の講演を聞いたり経営の情報交換をさせていただいております。

船井総研堀内:井出社長には、企業主導型保育事業研究会に2018年4月の研究会発足時からご入会いただいており、立ち上げ時からのお付き合いとなります。

企業主導型保育事業研究会には、現在では全国60以上の事業所様にご参加をいただいております。

譲り受け企業の経営者が語るM&A

M&Aの話はどういった経緯で舞い込んできたのでしょうか?

井出社長:不安定な景気下ですので、自社が生き残るために何をしようかと考えた際に、認可保育園に関わっていきたいなという想いが芽生えてきました。しかし、認可保育園をゼロから立ち上げる力は当時はなくて、また可児市では新規での設立ができないと回答されてしまい、どうしたらいいかなあと、堀内さんに常々ご相談させていただいておりました。そうした中で、横浜に保育園の譲渡案件があるんですけどと堀内さんがお話を持ってきてくださったことがきっかけでした。

船井総研中野:弊社の保育コンサルティングのHPに、不動産オーナーの百瀬様のご子息の方から、事業承継に関するお問い合わせをいただきました。そこで、私がニーズをお伺いし、有限会社クラウンの関口社長にも会ってお話をさせていただきました。初めてお話をさせていただいてから、M&Aの成約までは、約半年ほどでしたね。

当初、M&Aについてはどのような印象をお持ちでしたか? 

井出社長:実は身近にいる方でM&Aをされようとして、M&Aの最終締結の直前に話が潰れてしまったことを見たことがあります。かなり大変そうにされていたので、正直なところあまり良いイメージはありませんでした。しかし自身も経営者となって、本を読んだりいろんな方の話を聞いているうちに、M&Aはネガティブなことだけではないと感じ始めました。実際、大変なことはもちろんありますが、M&Aを経験し良かったと思います。

実際にM&Aが完了してから、6か月ほどが経ちますが、いかがでしょうか?何か効果を感じられますか?

井出社長:現在はM&A後の組織の調整中などであり、すぐに売上が急拡大したとかは無いです。しかし、あまりない経験ですので知らないことも多くて、鍛えられるなと思いますね。今後効果が出てくるのではないかと思います。

M&Aアドバイザーが語る、良いM&Aの秘訣とは

今回のM&Aに関して、中野さんが考える成功要因はありますか?

船井総研中野:井出社長の人間性・人間力の部分はやはり大きいのかと思います。船井総研では、「素直」「勉強好き」「プラス発想」という成功の3要素を提唱しているのですが、井出社長はまさにこれに当てはまっているなと感じさせられました。譲り受けた保育園を、アイキ色に染め上げていこうというのではなく、クラウン保育園の良さを伸ばしていくということに着目されておりました。どういう風にしたらクラウン保育園がさらに良くなっていくか、もとからおられた従業員の方と膝を突き合わせて考えておられました。

井出社長:待遇なども基本的には下がらないように気を付けておりました。

保育という、行政が絡んでいるからこそ、気を付けた点等はありますか?

船井総研中野:保育事業は、行政と民間企業と地域が一体となる仕事ですので、足並みをそろえる必要性がありました。そこで、事前に行政に私単独で赴いて、課題点の洗い出し等を実施させていただきました。その後、アイキの井出社長とクラウンの関口社長と一緒に行政まで帯同させていただきました。

船井総研堀内:行政関連ですと、保育で今後補助金を得るために、どのような加算を取るかといったことを私はサポートさせていただいております。ビジネスデューデリをさせていただき、来年度から実際に加算取得に向け動いていく予定です。そうしたことも実施し、経営改善は今後さらにできていくのではないかと思います。

最後に、今回M&Aをしてよかったですか?

井出社長:もちろん大変なこともありますが、良かったと思います。船井総研では、M&Aだけを取り扱っている訳ではなくて、総合的なコンサル会社ですから、幅広くサポートいただけます。例えばM&Aをするとどうしても組織風土が異なる事業体がくっつくわけですから、組織面での課題が出てきて、そうした人に関する相談をしてくれたり、成約後の補助金の加算の件等、業種業界事情に明るいですからそうしたところもサポートいただけるのはとても頼りがいがあると思っています。

左:株式会社船井総合研究所 M&A支援部 マネージング・ディレクター中野 宏俊
中央:株式会社アイキ 井出社長
右:株式会社船井総合研究所 子育て支援部 マネージャー 堀内 顕
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