士業事務所の時流と士業事務所におけるM&Aの活用方法
- 士業 M&Aレポート
いつも弊社のサイトをご覧頂き、有難うございます。
今回は
士業事務所の時流と士業事務所におけるM&Aの活用方法
ということでお伝えさせていただきたいと思います。
弁護士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士の各業界を見ていきますと、大きく共通する内容としまして、
❶ 業界内の事務所規模における二極化が進み、寡占化から独占化へ
❷ 経験値や能力の高い所長先生の事務所が効率化が進んでいた事務所から、デジタル活用を進めた省力化と効率化へ
❸ 成長している事務所の特徴「変化」「分業化」「DX化」
まず、事務所規模含め、業界が二極化している、ということでありますが、
資格者数については、横ばいもしくは、特に弁護士は、4万人時代に突入し、弁護士一人当たりの人口が3000人を下回る状況になってきています。
そうした状況の中、弁護士業界ではTOP200の事務所へ合格者の30%以上が就職しているという状況です。
一方で、二極化が進む中、小規模事務所は、経験値の高い代表が直接お客様の課題に対応できるというサービス力の高いサービスを行うことで大手事務所にはないサービス力で支持されている状況です。
また、これまでは経験値や能力の高い所長先生の事務所が効率化が進んでいたという状況だったと思いますが、現在は、経験値ではなく、デジタル活用を進めることができる所長先生の事務所が、省力化と効率化を実現している傾向になっています。結果、伸びる事務所になっています。
そして、総合的に見ていくと、やはり成長している事務所の特徴は「変化」「分業化」「DX化」がキーワードとなり、時流のようです。
そこで、自社で「変化」「分業化」「DX化」が出来ない事務所が選ばれる事務所、成長する事務所になるためには、「分業化」「DX化」ができる事務所と一緒になることで、選ばれる事務所、選ばれ続ける事務所を目指しています。
まさに、M&Aを活用し、時流にのった事務所に変貌を遂げることができるのです。
M&Aの現場でも最近多いのは、50歳未満の所長先生からのご相談です。
そうした所長先生の相談の多くは、当然事業承継に関する内容ではなく、経営者にはなったが、資格者としての仕事は好きで続けていきたいが「採用」「育成」「DX]「組織化」という分野については苦手な分野となり、それらが得意な所長先生と一緒になり、自分の得意分野を伸ばしていきたい、といった内容のご相談を多く頂きます。
特に士業事務所の経営者は、職員気質の経営者と、マネージメント能力に長けた所長先生に大きく分かれます。
当然、一人で両方できるのが最も望ましい状況ではありますが、しかし、経営者にも得意不得意があります。
船井総研では以前より、短所是正よりも長所伸展をオススメしております。
そうした意味で、これからの士業の時流にのって、成長する事務所にしていく、選ばれる事務所にしていくためにも、M&Aを活用し、グループインをするというのも選択肢の一つだと思います。
所長先生の得意な仕事、やりたい仕事に集中できる、充実した人生を贈るためにも是非ご検討下さい。
M&Aについて、M&Aを検討する上でのメリット・デメリットについて、M&Aの進め方について、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
少しでも御社のビジネスのお役に立てたら幸いです。
新卒入社から約10年間、税理士・会計事務所業界に特化した経営コンサルティングに従事。
その後支援先企業の組織拡大に合わせて、組織・人財採用に課題がシフトしたのに合わせて、人財領域の専門コンサルタントとして、税理士・会計事務所業界以外の業界にも対応し、多岐にわたる業界の支援を担当する。
その後、企業の成長支援の一環としてのM&Aの支援業務を行っている。
山中 章裕の紹介ページはこちら 船井総研のM&Aの特徴とM&Aに関する解説ページはこちら