事業承継補助金の公募回次とスケジュール|逆算で分かる申請時期の考え方
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事業承継補助金の公募回次とスケジュール|逆算で分かる申請時期の考え方

「事業承継補助金の公募は今どの回次が実施されているのか」「次の回次はいつになるのか」。

事業承継補助金の公募回次を調べ始めると、多くの方がこうした疑問に行き着きます。

ただし、公募回次の具体的な数字や締切日は年度・予算措置ごとに更新されるため、ある時点で調べた情報がそのまま今の回次に当てはまるとは限りません。

本記事では、公募回次の数字そのものを追いかけるのではなく、いつまでに交付決定を受けたいかから逆算して、準備・申請のスケジュールを組み立てる考え方に絞って解説します。  


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事業承継補助金の公募回次とは|年に複数回実施される仕組み 

事業承継補助金の公募回次とは、この制度が一度きりの公募で終わるものではなく、年度の予算措置に応じて繰り返し実施されている公募の各回を指します。 

公募回次の考え方|補正予算・年度ごとに複数回実施されてきた実績があること 

事業承継補助金は、これまで公募回次を重ねながら継続的に実施されてきた実績があります。

実務上は、回次を追うごとに対象枠の名称や補助上限額、要件が細かく見直されることも多く、過去の回次の情報をそのまま次の回次にも当てはまると考えるのは避けたほうが安全です。

本記事執筆時点で実際に何次の公募が動いているかについては言及せず、あくまで年に複数回実施されるという仕組みそのものに焦点を当てます。 

「13次」「14次」「15次」等の数字が指すもの 

公募回次に付けられる「13次」「14次」といった数字は、単純な通し番号というより、その回次を裏づける補正予算や当初予算の違いを表しています。

回次が変わるたびに対象となる枠の名称や補助上限額、対象経費の範囲が調整される場合があるため、数字が一つ増えただけで内容がまったく同じとは限りません。 

実施主体|中小企業庁の事業として事務局サイトで回次ごとに案内されていること 

事業承継補助金は中小企業庁の事業であり、実際の公募・審査・採択結果の公表は事務局が運営するサイトで行われます。

制度の名称やサイトの移設によって、古いサイトには最新の回次の情報が反映されていない状況が起きることもあります。

回次ごとの情報を探す際は、複数のサイトを見比べながら、更新日が新しい公式情報を優先して確認することをおすすめします。 

事業承継補助金全体の対象者・補助金額・4つの申請枠については、こちらのコラムもおすすめです。

事業承継補助金とは|対象者・金額・申請の流れと承継手法別の使い方を解説』 

事業承継補助金の公募回次に共通するスケジュールの流れ 

公募回次ごとに具体的な日程は変わりますが、手続き自体の流れにはある程度共通するパターンがあります。 

公募開始から締切までの流れ|電子申請のみで受け付けられる 

事業承継補助金の申請は電子申請システムのみで受け付けられ、書面での提出は原則できません。

公募が開始されると一定の期間内に申請を終える必要があり、受付期間は1か月前後で区切られることが多いというのが実務上の傾向です。

締切は時刻まで厳密に区切られており、過ぎてからの申請は認められません。 

締切後の流れ|審査から交付決定・事業実施・報告までの型 

締切後は審査が行われ、採択された事業者だけが次のステップに進めます。採択の後にあらためて交付申請を行い、交付決定を受けてから実際に補助事業を実施し、期間内に契約・発注・支払いを終えたうえで実績報告を提出するという流れです。

事業完了後も一定期間、事業化状況の報告を求められる枠があります。

流れ自体は変わらない傾向があるが日程は必ず公式サイトで確認する 

公募開始から締切、審査、採択発表、交付申請、交付決定、事業実施、報告へと進む大枠の流れは、回次が変わっても大きくは変わらない傾向があります。

ただし、具体的な日程・期間の長さは毎回異なるため、この記事のスケジュール感を当てはめる前に、必ず最新の公募要領を確認してください。

事業承継補助金の公募回次を逆算してスケジュールを考える方法

本記事では、公募回次の数字を追いかけるのではなく、逆算してスケジュールを組み立てる考え方に絞って解説します。 

「いつまでに交付決定を受けたいか」から逆算して考える 

事業承継補助金は、交付決定を受けてから初めて補助事業を実施できる仕組みです。そのため、まず「いつまでに交付決定を受け、設備投資や専門家への依頼を実行したいか」という時期を先に決め、そこから公募申請・審査にかかる期間を逆算して考える視点が欠かせません。

実務上、経営者の側から「今すぐ使う予定はないが、こういう補助金があると知っておきたい」という相談を受けることも少なくなく、使う予定が具体的に固まっていない段階から情報収集しておくと、いざというときの動き出しが早くなります。 

事前準備にかかる時間を織り込む|GビズIDプライムの取得 

事業承継補助金の電子申請には、GビズIDプライムアカウントの取得が前提になります。

GビズIDプライムの取得には案内によって数週間程度かかる場合があるとされており(要出典確認)、公募の締切間際になって初めて取得手続きを始めると、申請自体に間に合わなくなるおそれがあります。

逆算のスケジュールを考える際は、公募が始まってから動くのではなく、承継の検討を始めた段階でGビズIDプライムの取得だけ先に済ませておくという進め方も選択肢になります。 

専門家への相談・必要書類の準備にかかる時間を織り込む 

専門家活用枠のように専門家への依頼が前提になる枠を使う場合は、専門家を選定し依頼を確定するまでの時間も逆算に組み込む必要があります。

実務の現場では、事前申請が前提の制度である以上、申請のタイミングに間に合わせて事業計画を整え、審査を通すところまでを一連の準備として捉える必要があるという考え方が基本になっています。

後継者の立場では、現経営者を飛び越えて専門家に相談することに気後れを感じる場合もありますが、情報収集そのものは早い段階から始めても差し支えありません。

承継全体の相談先の選び方については、こちらのコラムもおすすめです。

事業承継は誰に相談すべき?相談先の種類と選び方をわかりやすく解説』 

事業承継補助金の公募回次は申請枠によってタイミングが異なる場合がある 

事業承継補助金には複数の申請枠があり、公募回次に向けた準備にかかる時間の感覚は枠によって変わります。 

枠ごとに準備に必要な期間が異なる場合がある 

実務上は、事業承継促進枠のように後継者による設備投資などが対象になる枠では、事業計画の策定や見積もりの取得に時間がかかりやすく、専門家活用枠のようにM&Aの専門家への依頼が前提になる枠では、専門家の選定自体に時間を要することがあります。

どの枠を使うかによって、逆算すべき準備期間の長さも変わってくると考えておくと、スケジュールの見立てがしやすくなります。 

枠の選び方によって専門家への依頼タイミングが変わる 

検討している承継の手法(親族内・従業員・第三者承継のいずれか)によっても、関係し得る枠が変わるため、まず自社がどの枠を使う可能性があるかを整理してから逆算のスケジュールを組み立てるという順番がおすすめです。

承継の手法そのものをまだ比較検討している段階であれば、親族内・従業員・第三者承継の3つを横断して比較したうえで、関係し得る枠を確認するという進め方もあります。こちらのコラムもおすすめです。

事業承継の方法3類型を比較|親族内・従業員・M&Aの違いと選び方ガイド』 

事業承継補助金の公募回次に申請が間に合わない場合の考え方 

逆算して事業承継補助金の公募回次のスケジュールを組んでも、準備が間に合わないと感じる場面は出てきます。 

今の回次に無理に合わせるか、次の回次を待って準備を整えるかの判断軸 

申請の準備が間に合いそうにない場合、実務の現場でよく示される考え方はシンプルです。

事前申請が前提の制度である以上、審査に通らなければ補助金は受け取れないため、無理に今の回次に合わせて準備を急ぐより、次の回次を待って準備を整えるほうが結果的に確実というケースが少なくありません。

次の公募が実際にいつ来るかは誰にも保証できませんが、待つという選択肢自体は現実的な判断として成り立ちます。 

回次を追いかけること自体を目的化しない 

事業承継補助金の公募回次を確認する目的は、あくまで承継全体の計画を有利に進めるための一手段であって、回次を追いかけること自体が目的になってしまうと本末転倒です。

補助金が使えなくても事業承継自体は進められる場合が多く、回次のタイミングに縛られすぎず、承継全体のスケジュールの中で申請時期を柔軟に位置づける視点を持っておくとよいでしょう。 

【まとめ】事業承継補助金の公募回次を確認するときに大切な3つの視点 

事業承継補助金の公募回次は年度・予算措置ごとに更新され、具体的な次数・締切日・補助額は毎回変わります。まず、本記事の内容を当てはめる前に、必ず最新の公募要領で確認することが前提になります。

そのうえで、交付決定を受けたい時期から逆算し、GビズIDプライムの取得や専門家への相談といった事前準備の段階からスケジュールを組み立てることが2つ目の視点です。

3つ目は、公募回次を追いかけること自体を目的化せず、承継全体の計画・相談と合わせて申請タイミングを位置づけることです。

経験上、早い段階で情報収集を始めた企業ほど、逆算のスケジュールに余裕を持てる傾向があります。 

事業承継補助金の制度全体像をあらためて確認したい場合は、こちらのコラムもおすすめです。

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事業承継とは|方法・進め方・税金までの流れをまとめて理解できるガイド』 

船井総研あがたFASでは、補助金の申請タイミングだけを切り離して考えるのではなく、事業承継全体の計画の中で、特定の手法に偏ることなく資金計画を整理する相談を受け付けています。 

自社に合った相談先を中立の立場で選びたい方は、こちらのコラムもおすすめです。
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事業承継補助金についてよくあるご質問

Q.事業承継補助金の公募回次とは何ですか? 

A.事業承継補助金の公募回次とは、この制度が一度きりで終わるものではなく、年度の予算措置に応じて繰り返し実施される公募の各回を指す言葉です。

回次が変わるごとに対象枠の名称や補助上限額、要件が見直される場合があり、実施主体である中小企業庁の事務局サイトで回次ごとに案内されます。

具体的に何次の公募が動いているかは時期によって異なるため、申請を検討する際は最新の公式情報で確認することが欠かせません。 

Q.事業承継補助金の公募は年に何回実施されますか? 

A.事業承継補助金の公募回次は、これまで複数回にわたって継続的に実施されてきた実績がありますが、年間の実施回数があらかじめ固定されているわけではありません。

予算措置や制度の運用状況によって公募のタイミング・頻度は変わるため、次の回次がいつ実施されるかを事前に確定的に見込むことはできません。

制度の存在を早めに把握し、公式サイトの更新情報を継続的に確認しておくことが実務上の備えになります。 

Q. 事業承継補助金の申請スケジュールはどのように逆算して考えればよいですか? 

A.事業承継補助金の申請スケジュールは、いつまでに交付決定を受けたいかという時期を先に決め、そこから公募申請・審査にかかる期間を逆算して考えると組み立てやすくなります。

電子申請の前提となるGビズIDプライムの取得や、専門家への相談・必要書類の準備にも一定の時間がかかるため、公募が始まってから動き出すのではなく、承継の検討段階から準備を進めておくことをおすすめします。 

Q.事業承継補助金の申請にGビズIDプライムは必ず必要ですか? 

A.事業承継補助金の申請は電子申請システムのみで受け付けられており、その前提としてGビズIDプライムアカウントの取得が必要です。

取得には案内によって数週間程度かかる場合があるとされており、公募の締切間際に取得を始めると申請自体に間に合わなくなるおそれがあります。承継を検討し始めた段階で、公募が始まる前に取得だけ済ませておくと安心です。 

Q.事業承継補助金の今の公募回次に申請が間に合わない場合はどうすればよいですか? 

A.今の公募回次に申請が間に合わない場合は、無理に準備を急いで通らない申請を出すより、次の回次を待って準備を整えるほうが確実なケースが少なくありません。

事業承継補助金は事前申請が前提の制度であり、審査を通らなければ補助金を受け取れないためです。

補助金が使えなくても事業承継そのものは進められるため、回次のタイミングに縛られすぎず、承継全体の計画の中で申請時期を柔軟に位置づけることをおすすめします。 

植木 諒

(株)船井総研あがたFAS マネージャー

士業事務所でキャリアを歩み、法務・不動産の現場実務に精通。2018年の船井総研入社後は、財務コンサルティングを主軸に数多くの事業承継・再生案件を完遂してきた 。現在はグループの事業承継分野で中核を担う存在である 

土地家屋調査士・行政書士の資格を保持し、「事業・財産・組織」の3つの視点から包括的に支援 。現場実務から承継戦略までをワンストップで解決できる希少なコンサルタントとして、多くの経営者から厚い信頼を得ている。

植木 諒

(株)船井総研あがたFAS マネージャー

士業事務所でキャリアを歩み、法務・不動産の現場実務に精通。2018年の船井総研入社後は、財務コンサルティングを主軸に数多くの事業承継・再生案件を完遂してきた 。現在はグループの事業承継分野で中核を担う存在である 

土地家屋調査士・行政書士の資格を保持し、「事業・財産・組織」の3つの視点から包括的に支援 。現場実務から承継戦略までをワンストップで解決できる希少なコンサルタントとして、多くの経営者から厚い信頼を得ている。