パチンコ業界の最新ニュースについて、専門コンサルタントより解説いたします。
ノヴィルホールディングスと平成観光グループの事業承継について
4月18日付のノヴィルホールディングス様ホームページにて、ノヴィル様及び株式会社ネクストの事業を平成観光様に承継する内容の発表が掲載されました。
ノヴィルホールディングス様のパチンコ事業が株式会社Million Neoとして平成観光グループにグループイン。平成観光グループは店舗数が55となり、パチンコ業界7位の店舗数を保有するグループに飛躍することとなります(ノヴィルホールディングス様ホームページより)。個人的には平成観光グループ様はもとより、ノヴィルホールディングス様におかれましても、益々のご発展を心よりお祈りいたします。
企業間M&Aへの移行
パチンコ業界におけるM&Aの潮流変化:店舗型から企業型へ
私自身「パチンコ業界において、店舗M&Aの時代は終わり。これからは企業間M&Aが主流となる」と再三発信させていただいていたこともあり、複数の方から「なぜ、予言できるのですか?」などという有難いご連絡をいただきました。
正確に表現しますと、ノヴィル様と平成観光グループのM&Aはもちろん予言できません。ただ、他業種のM&A時流をルール化すれば、企業間M&Aが主流となることは私に限らず予測できることです。店舗間M&Aに関しては、ネタが出尽くした感があることからも、今後のパチンコ業界は、企業間M&Aが主流になると思います。好立地の物件だけを欲しい企業様からすれば、抱き合わせ?と表現されるかもしれませんが、私自身は、そんな単純な話ではない。もう少し、深く、パチンコ業界の時流を総括することが肝要と思うのです。
他業種の事例からの示唆
小売業の戦略に学ぶ:店舗数増加の真の目的とは
というのも、別業種・某小売業店舗開発担当者と仕事をさせていただいた時のことです。
「御社はなぜ執拗に店舗数を増やすことにこだわるのですか?」とお聞きしたところ、その回答がとても印象的でした。
その回答はズバリ「サプライヤーとの取引条件を良くするため」です。単なる事業拡大という事業意欲で店舗数を増やしているのではなく「サプライヤーとの取引条件を良くする」と言い切る店舗開発者の言動に、衝撃を受け、そして、今でも印象に残っております。そして、「サプライヤーとの取引条件を良くする」という経営課題は、まさしく、これからのパチンコ事業運営法人が立ち向かう可能性がある命題です。そして、某小売業が向き合っている温度感と比較すると、パチンコ業界の「サプライヤーとの取引条件を良くする」という経営課題に関して、本格化はこれからとも感じます。
まとめ
ノヴィル様と平成観光グループのM&Aに関するニュースは、企業間M&Aが主流となるという時流を象徴すると同時に、「サプライヤーとの取引条件改善」を本格的に改善していくという新たな業界潮流の台頭を象徴するような出来事とも思います。
ただ、M&A成立を機に平成観光グループ様が「サプライヤーとの取引条件を良くする」という経営課題に挑むというご意向は一切聞いておりませんので誤解のないようお願いできればと思います。私自身が、勝手に予測しているだけですので、そのあたりはよろしくお願いできればと思います。
パチンコ法人各社様におかれましては、「時流適応」も含め、業績アップの原則に則った業績飛躍実現を心よりお祈りしております。

パチンコ・アミューズメントのM&Aに関する詳細な情報は、こちらをご参照ください。
1.パチンコ・アミューズメントM&AのTOPへ
2.パチンコ業界 2024年のM&A振り返り
3.パチンコホールの売却を検討する時に知っておくべき20の情報
4.パチンコホール店舗M&Aの評価事例
5.船井総研あがたFASが目指す価値提供とは~パチンコ業界M&A~
「売主が必ず読む本」も下から無料でダウンロードいただけます。
