【物流・運送業M&A事例】関西から東海へ、明日香運送が描く「攻めの物流戦略」。三島の老舗・田中産業運送の拠点を承継し、50年の歴史を新たな力へ。
2025年、奈良県を拠点に関西から愛知・東海方面へ急速に事業を拡大している明日香運送株式会社が、静岡県三島市の田中産業運送有限会社の事業を承継しました。
明日香運送にとって「初のM&A」を船井総研あがたFASがいかに支援し、東海の重要拠点を手に入れたのか。買手である明日香運送の小西社長と、譲渡側の原伊智郎社長にお話を伺いました。
―まずは明日香運送株式会社 小西社長にお伺いさせて頂きます。今回、明日香運送様にとって「初のM&A」だったとお聞きしました。―
はい。弊社はこれまで自社成長を中心に据えてきましたが、昨今の東海方面への事業拡大を加速させるためには、スピード感のある拠点確保が不可欠でした。
そんな中、船井総研あがたFASの神戸さんからご提案いただいたのが、静岡県三島市の要所に500坪の土地を構える田中産業運送様でした。
-検討する上で、懸念点などはありましたか?-
正直、対象会社の業績面や財務状況には課題もあり、初のM&Aということもあって慎重になる部分もありました。
しかし、神戸さんから「この立地と50年の歴史は、一から作ろうと思っても作れない資産である」という、弊社の戦略を深く理解した上でのご提案をいただいたことで、真剣に検討するスイッチが入りました。
神戸さんから提示された情報を基に、私自身のこれまでの経営経験に照らして試算を行ったところ、「弊社のノウハウをこの三島の拠点に投入すれば、十分に業績改善が可能であり、東海進出の大きな足掛かりになる」という確信が持てたのです。
-実際に事業を引き継がれて、現在の状況はいかがでしょうか?-
非常に順調です。何より、原社長がこれまで育ててこられた従業員の皆様が、本当に真面目かつ誠実に仕事に向き合ってくれています。
原社長が大切にされてきた「誠実な仕事ぶり」が現場に浸透しているおかげで、スムーズに運営を開始することができました。
この素晴らしい「人財」とともに、拠点を拡大していけることに大きな手応えを感じています。
-船井総研あがたFASのサポートについての印象は?-
とにかくマッチングの精度と、成約まで伴走してくれる安心感が素晴らしかったです。
初めてのM&Aで不慣れな私たちに対し、交渉の進め方から実務面まで、プロフェッショナルとして常に寄り添っていただきました。
私の経営判断を尊重しつつ、複雑な調整を円滑に進めてくれた神戸さんのサポートがあったからこそ、自信を持ってこの大きな決断を下すことができました。
―続いて田中産業運送有限会社 原社長にお伺いさせて頂きます。譲渡を終えられた今、率直なお気持ちをお聞かせください。―
私自身の体調不安や、業績の厳しさから「廃業」という言葉が頭をよぎる毎日でした。
しかし、明日香運送の小西社長とお会いし、私たちの立地や歴史を高く評価してくださっている姿を見て、ここなら安心して任せられると感じました。
アドバイザーの方々が丁寧に調整してくださったおかげで、50年つないできた会社を、勢いのある明日香運送様の一部として残すことができました。
従業員たちの未来も守られ、彼らが今も誠実に働いていると聞き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
【担当コンサルタントの目:船井総研あがたFAS 神戸庸平】
「明日香運送様の『東海エリアへの戦略的進出』という目標に対し、田中産業運送様の持つ『三島の好立地と土地資産』をいかに結びつけるかが今回の鍵でした。
業績に課題がある案件では、買手様にとって決断のハードルが高くなりますが、小西社長はご自身の経営ノウハウに基づき、この拠点の将来性と現場の底力を即座に見抜かれました。
初のM&Aという重要な局面で弊社を信頼してくださった小西社長の決断力に応えるべく、精一杯の伴走をさせていただきました。
原社長から引き継いだ誠実な従業員の皆様と、小西社長のリーダーシップが融合し、この三島の拠点が明日香運送様の東海戦略を支える大きなエンジンとなることを確信しております。」