【株式会社KINKA FAMILY JAPAN】が株式譲渡~海外法人株主の寿司ダイニング事業を国内酒販・レストラン運営会社へ株式譲渡。「寿司 × 酒卸・レストラン事業」のシナジー最大化に向け、新たな可能性に挑戦~

株式会社KINKA FAMILY JAPAN 旧代表取締役 高根 大樹 様

それでは最初に、今回M&Aによって東京都の寿司ダイニング店を複数運営する会社を株式譲渡されました、株式会社KINKA FAMILY JAPANの旧代表取締役、高根様にお話をお伺いさせていただきます。


― まずは株式会社KINKA FAMILY JAPANについて教えてください。-

 KINKA FAMILY JAPANは東京都内で寿司Barを2店舗運営する行う会社です。

 親会社はカナダに本店を構えておりまして、カナダ国内では寿司ダイニング事業のみならず、和食居酒屋やラーメン店等、たくさんの店舗を運営している飲食業を中心にグローバルに展開している会社です。

KINKA FAMILY JAPANは国内外のお客様問わず、オープンキッチンでライブ感ある店舗づくりを行っており、お客様へ安心・安全・満足を感じていただける、創作寿司とサービスをご提供し、お客様はもちろんのこと、社員や当社に関わる全ての人が幸せになることを目指している企業です。

 

-今回なぜ、国内飲食事業の株式を譲渡検討されたのか、背景をお伺いできますか?-

 私たちはカナダを中心とする飲食事業会社で、5年前のコロナの影響によりカナダから日本企業のサポートに限界を感じていましたので、今後はできるだけ感染症等を含めた世界情勢のリスク低減に向けて譲渡検討を始めました。昨今ではコロナの影響が薄れ、店舗スタッフの運営努力も大きく、1,2年ほど前から大幅に店舗の売上利益が成長していく中で、非常に明るい兆しが見えていましたが、国内事業を任せていた事業責任者が自信を取り戻し、良い意味で役員退任の申し出も一つのきっかけとなりました。我々としても国内飲食事業を彼に任せていたところもあり、このままカナダから遠隔で現地サポートするよりも、日本国内の有力な企業様で、この事業を引き続き盛り上げて頂ける企業様に引き継ぐ方が、お客様や従業員、お取引先企業様にも喜んで頂けるのではないかと考えるようになったことがきっかけです。

 

-M&Aを進めていくにあたり、大変だったところがあればお教え下さい-

 KINKA FAMILY JAPANの代表と、カナダ法人の役員と兼務している状態で、なかなか国内事業の現状把握が出来ないこともあり、国内のスタッフに確認しながらM&Aに取り組んでいました。ただし、日本とカナダでは時差が11時間あることで、昼夜問わず資料集やDD対応をすることになったことがとても大変でした。また、カナダの商習慣と日本の商習慣が異なるところもあり、それぞれの法令や証明書取得なども擦り合わせることや、COC条項の調整も多く、日本の事務スタッフや船井総研さんにもご協力頂きながらですが、適格に進めることができました。

 

―本案件のM&Aアドバイザーとして、船井総研あがたFASがM&Aのご支援をさせて頂きましたが、どのような印象をお持ちでしょうか?―

 実は船井総研のM&Aコンサルタントである山本様との面談は、私がカナダ在住ということで、初回からWEBで実施させて頂き、クロージングまで全てWEB面談を中心に電話やメール等でご対応頂きました。

時差11時間を感じさせないようなスピード感で昼夜問わずご対応頂き、実際にリアルでお会いしたのはクロージング日の10日ほど前でした。

その時は、船井総研の山本さんとは密度が濃い数か月を過ごさせて頂いていたせいか、名刺交換も忘れるほどの安心感がありました。非常に素晴らしい譲受企業様をご提案頂いたのみならず、譲渡主である我々のわがままも譲受企業様としっかりご調整頂きました。また、たくさんの課題を解決に導いて頂き、非常に満足できるM&Aとなり、本当に船井総研さんにお願いして良かったです。

 

―最後に、改めて、今回のM&Aの感想をお聞かせください。また、M&Aで株式譲渡を実体験した経験からアドバイスができることがあればお教え下さい。-

 正直なところM&Aは初めてのことだらけで、ましてやカナダに在住しながら日本の会社を譲渡できるなんて思ってもいませんでした。ところが、船井総研の山本さんに適宜アドバイスを頂きながら、遠隔でもスムーズに譲渡ができたことに驚いています。

最初は何度も日本に行かなくてはいけないと考えていたのですが、トップ面談やデューデリジェンスも全てWEBで船井総研さんに設定頂き、国内スタッフの力も借りながらですが、皆が協力してくれたことで非常に助かりました。もしM&Aで悩まれている企業様がいらっしゃいましたら船井総研さんに相談することで、譲渡企業も譲受企業も、従業員や取引先も含めて、最適解をアドバイス頂けます。また、私たちも経営に際し、何か困りごとが出てきた際は船井総研さんに相談したいと思います。ありがとうございました。


担当コンサルタントより 


株式会社船井総研あがたFAS マネージングディレクター 山本瑛(KINKA FAMILY JAPAN様のM&Aを担当)

KINKA FAMILY JAPAN様は譲渡活動期間中もしっかりと企業価値を高め続ける経営を行って頂いたことで、譲受企業様に素晴らしいご評価を頂くことができました。今後も譲受企業様とのシナジー効果が期待できますので、益々パワーアップしたKINKA FAMILY JAPAN様を楽しみにしております。次回はM&Aコンサルタントとしてではなく、お客様として店舗にお食事に行かせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

山本瑛

(株)船井総研あがたFAS マネージャー

上場企業の上席執行役員営業本部長として、グループ企業全体のM&A戦略による経営支援や資本提携、グループ再編に携わると共に営業部門を統括。船井総合研究所に入社後は、毎年、年間約10件のM&Aを成約に導く。過去最短でマネージャーに昇格。プレイヤーとして第一線で活躍しながら、複数業種のチームメンバーを統括している。