モビリティ業界特化型 M&Aで幸せな未来を実現するためのレポートvol.8

「次世代整備工場が取り組むべき3つのこと」

について皆様にお話させていただきます。

2024年10月からのOBD診断の義務化や近年話題になっている電気自動車化の動きが益々加速する中で、整備工場の在り方も大きく変化しています。車の動力が変化することで、整備の内容も大きく変化します。そうすると従来の整備士に求められていたスキルだけではなく、次世代機器を扱えるかどうかが大事になるのでこれも1つの変化です。では次世代整備工場へ向かう中で何に取り組むべきなのかを本ブログでは紹介させていただきます。

「生産性向上」への投資ができているか

自動車整備業では国をあげて賃上げの動きが加速しています。そのためにはRPAなどで重複業務を軽減しながら残業を減らしたり、さらにはマーケティングオートメーションツールを活用して人的労力がかかる部分を軽減させています。最近では整備士向けのパソコン研修を会社負担で実施して、会議資料の効率改善なども行っております。こういったソフト面の改善やさらには電動インパクトを導入してエアがないところでも作業を行えるような形を整えたりする動きが多く出ています。まずはこういったところに着手できるかどうかが大事なのでぜひ取り組んでみてください。

お客様が予約しやすい体制をつくること

予約しやすい体制というのは電話なしで24時間いつでも好きな時に予約できる体制です。実際にはカレンダー型の予約システムを導入し、必要項目を入力するだけで予約できる体制を整えています。最近ではチャットボットも導入し、ある程度の不明点であればそこで解決できるような仕組みを整えている企業も多く出ており、こういったものがあれば24時間予約できる体制が成立します。特にオイル交換1つでも電話が入ると業務を止めて10分くらいは時間を取られてしまうケースは多々発生します。その軽減ができることこそ生産性を高めるヒントにもなるでしょう。

「おもてなし」に注力すること

近年では自動車整備事業のプレイヤーが増えております。一番増えているのはガソリンスタンド事業をメインに実施してきた企業の新規参入です。理由としてはリピート客を増やすうえではエネルギーに関する特典はお客様に支持されることと、整備事業は収益性が高いからです。つまり差別化要素をどこにおくかが重要で、一番は来店されたときの満足度をどれだけ高められているかということです。

当たり前ではありますが、サービス業ではまたこのお店でまたこの人に整備してもらいたいといかに思っていただけるかどうかが重要です。そのためには伝え方のレベルアップ研修、実機を活用したわかりやすい説明、待っているときのドリンクなどのフォローなど多岐にわたって実施できることはあります。ぜひその1つ1つに時間をかけられるかどうかにこだわってもらえたらと思います。

~最後に~

今回は「次世代整備工場が取り組むべき3つのこと」についてお伝えいたしました。

いかがでしたでしょうか。次世代型といいつつも商売においての当たり前のことが大事だということです。また最近では整備業界内でも統合が進んでいます。こういった3つのことがしっかり出来ている企業と一緒になることでさらに成長できるきっかけになる企業も増えています。

近年では業界内での様々な不祥事や問題も発生したからこそ、指定の権利を取得するのも難しくなり、だからこそ指定の権利の価値が高まっている傾向です。向こう10年でM&Aも検討している企業はこのタイミングから企業価値算定から動いてみるもの重要です。弊社では企業価値算定を無料で実施してますので、まずはお気軽にご連絡いただけたらと思います。

ではまた来週の第9弾のブログもお楽しみにしていただけたらと思います。

淵上 幸憲

(株)船井総研あがたFAS マネージングディレクター

自動車販売等モビリティ業界のコンサルティングとプロジェクトで豊富な実績を有する。中古車販売、整備、コーティング、レンタカーの業績アップでは1年で売上2倍の実績を持つ。経営の様々なテーマに精通し、成長戦略策定や事業承継・M&Aコンサルティングで高い評価を得ている。

淵上 幸憲

(株)船井総研あがたFAS マネージングディレクター

自動車販売等モビリティ業界のコンサルティングとプロジェクトで豊富な実績を有する。中古車販売、整備、コーティング、レンタカーの業績アップでは1年で売上2倍の実績を持つ。経営の様々なテーマに精通し、成長戦略策定や事業承継・M&Aコンサルティングで高い評価を得ている。