モビリティ業界特化型 M&Aで幸せな未来を実現するためのレポートvol.12

「さらに加速している自動車販売店のM&Aについて」

について皆様にお話させていただきます。

近年ではSS事業をメインで展開されている企業の中古車販売店のM&Aのニュースなど多岐にわたって大型のM&Aが展開されております。特に2024年に入ってからこの業界でのM&A案件が急増しております。そこで本ブログではなぜ増加しているのか。そしてこのタイミングで進めるべきポイントについてお伝えいたします。

これから中古車相場が下がる可能性が高いため

近年ではオークション相場が高騰しており、ピーク時では2022年9月には中古車の成約単価は122.9万円となりました。そこから少し下がってきましたが、近年では大手メーカーの不正問題も起こり、2024年2月には118万円超にまで上昇しました。一方でこれからは各メーカーでの新車生産力が高まってくるため、そうなると中古車相場が下落する減少が起こります。そうなると会社で保有している棚卸資産の価値も一緒に下がる可能性があるため、株式価値もそれに伴って減少する可能性が高くなります。だからこそこのタイミングで企業価値診断をして、株式譲渡を決断する動きも多くなっております。

大手中古車販売店が強くなっているため

5月1日には株式会社WECARSが新会社として設立されましたが、大手中古車販売店が研修体制や在庫供給体制に多くの投資をしているため、かなり強いプレイヤーとなってきます。そんな中でこれから親族内承継が難しく、さらには従業員承継でも候補の方がいない企業はこれから大手と一緒に成長をしていくという決断をされる企業も多く出ております。現在では株式譲渡についても攻めの成長戦略として決断される場合が多いので、その動きが出ていると感じております。

車両の調達がより難しくなるため

中古車販売ビジネスにおいて在庫量は一番大事です。しかし、近年ではオークション相場の高騰やまたはディーラーでは認定中古車販売が進んでいるためイチ中古車販売店で調達力を保つのが非常に難しくなっております。そんな中、調達力や商品生産力に強みを持っている大手企業と連携することで商品も潤沢になり、それに伴い自社単体で経営活動をするよりも成長スピードが速まるという形になるためその決断をするケースも出ております。先ほどの話もそうですが、自社を成長させるために株式譲渡をしてさらに成長スピードを高めるという決断も視野に入れていただけたらと思います。

~最後に~

今回は「さらに加速している自動車販売店のM&Aについて」

についてお伝えいたしました。これからのほぼ確実な未来としては中古車相場が下落していく可能性が高いので適宜、企業価値診断を実施することをおすすめしております。弊社では企業価値診断は無料で実施しておりますので、ぜひ一度お試しいただけたらと思います。実際には今の段階では譲渡する意向はない企業であっても、1年に1回は最新の決算書が出来たタイミングで企業価値診断を実施する企業も増加しております。まずは時価での正しい価値を把握して、最適なタイミングで最良の決断ができるような動きを進めていただけたらと思います。

淵上 幸憲

(株)船井総研あがたFAS マネージングディレクター

自動車販売等モビリティ業界のコンサルティングとプロジェクトで豊富な実績を有する。中古車販売、整備、コーティング、レンタカーの業績アップでは1年で売上2倍の実績を持つ。経営の様々なテーマに精通し、成長戦略策定や事業承継・M&Aコンサルティングで高い評価を得ている。

淵上 幸憲

(株)船井総研あがたFAS マネージングディレクター

自動車販売等モビリティ業界のコンサルティングとプロジェクトで豊富な実績を有する。中古車販売、整備、コーティング、レンタカーの業績アップでは1年で売上2倍の実績を持つ。経営の様々なテーマに精通し、成長戦略策定や事業承継・M&Aコンサルティングで高い評価を得ている。