最近、「M&Aで会社を“買って”、もしくは、事業を“買って”、企業を成長させていきたい。 時間を買いたい。」という相談を多く受けます。実は、この表現一つにM&Aが成功するか、失敗するかの分かれ道があります。
M&Aを通して事業拡大を行っている企業様は、決して“買う”という表現をしません。
では、なんと表現するのか?
答えは「(企業や事業を)グループに迎え入れる」と表現されるのです。
表現と意識
たったそれだけの違いか、と思われるかもしれません。しかし、M&A後に譲渡企業が成長しているかどうかに大きな差が生まれるだけでなく、その後、M&A情報が沢山紹介がくるかどうかにも差が出てきます。
譲り受けた会社がマウントをとるようでは、結果的に譲渡企業の従業員様のモチベーション低下や退職につながり、事業成長が思ったようにいかなくなります。
ここで非常に上手にM&Aを活用しながら事業成長を実現しているA社様の実例をご紹介いたします。
A社から学ぶM&Aの譲受側の意識
先日、船井総研の仲介を通してB社様をグループに迎え入れていただきました。M&Aが成立後に、B社様、そして、従業員様を迎え入れるための、グループ全体での懇親パーティーを行ったそうです。
この懇親パーティーは「どちらに優劣があるわけではなく、あくまでも対等の立場で 一緒の方向を向かって進んでいこう」というメッセージを込めて行ったそうです。
そして、B社の従業員様からは元オーナーに対して、「A社と一緒になってくれてありがとうございます」とお礼まであったそうです。実は、このA社様、今回が5件目のM&Aになります。そのうち1件は、なんと口コミで成立したのです。ある会合の懇親会で、A社に譲渡した企業のオーナー様が仲の良い経営者様に「あの企業と一緒になったら、自分も社員も楽しく仕事ができている」と話していたら、「うちもグループに入りたい!」と直談判があったそうです。
このように、M&Aを通して事業拡大を成功させている企業様の根底にあるのはビジネスモデルやブランドというものだけではなく、相手を思いやる“気持ち”の部分も大きく影響してくるのです。
M&Aを成立させるためのノウハウやテクニックはセミナーや本で学ぶことができます。しかし、一番大切なことは成立することではなく、M&A成立後にお互いの事業が発展していくことであると、我々、船井総研あがたFASは考えております。
そのためには、譲り受ける企業様も、譲渡する企業様も“気持ち”の部分で同じ方向を向くことができるかどうかも重要視していただければと思います。
M&Aで「譲り受けたい」「譲渡したい」「相談に乗ってほしい」などございましたらお気軽にお問合せいただければと思います。
M&Aコンサルタント選びからご相談いただけます
M&Aはご経営者に大きな決断を要します。決断を迷う場合も、傍にコンサルタントがいるかいないかで、ご経営者の負担が大きく変わります。船井総研グループでは、50年以上経営者と伴走してきた実績がございます。是非、事業承継について少しでも気になることがございましたら、ご相談ください。船井総研グループでサポートさせて頂きます。
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