0120-901-080
平日
9:45~17:30
タクシー業界のM&Aについて、大きな特徴として、「後継者不在による事業承継」「ドライバーの獲得」「車両数・車種の拡大」「異なる地域・エリアへの進出」等々の理由によるもののほか、「ライドシェア事業を手掛けるスタートアップ企業によるM&A」というものも、複数実行されていることが挙げられます。
また、単なる「M&A」「100%株式譲渡」だけではない、タクシー業界のM&Aにおける、2つの大きな特徴について、今回はご説明をさせて頂きます。
タクシー業界のM&Aのポイントに、1つの企業が、複数の企業を譲り受けるケースが圧倒的に多く、M&Aを「点」で終わらせるのではなく、「線」「面」へと展開する、連続的買収として「ロールアップ戦略」を実践されていることが挙げれます。
ロールアップとは、小規模事業者が多く存在する業界で、その小規模事業者を連続的に譲り受けることで、規模の経済性を発揮し、ひとつのグループとしての価値向上を図るM&A戦略のことであります。なぜ、タクシー業界において、ロールアップ戦略が有効的かというと、以下のような理由が挙げられます。
一般的には、株式の過半数の取得や、事業の全部・一部を取得する等の方法で、支配権の取得も前提とする「M&A」というものが多いのですが、こと、タクシー業界では、直ちに支配権移動を伴わない「業務提携」「資本業務提携」というスキームを活用する事例も多くなっています。提携の中で、
上記のようなメリットを「M&A」と比べても、リスクを小さく、相手方の抵抗感等も抑制したかたちで進めることが出来る「業務提携」や「資本業務提携」で獲得することが出来るため、このようなスキームを利用するケースが増えています。
しかし、支配権の移転が伴わないため、相手方の合意がなければ、具体的施策の実行が出来ないこと、提携後においても、都度都度、施策内容・契約内容等を協議する必要があること等、相乗効果(シナジー効果)が創出しにくい部分があることには、十分な留意が必要となります。初期的には、「業務提携」「資本業務提携」で、その効果検証を行いながら、「M&A」に向けて、その関係を深化させていくことも、一つの選択肢として検討すべき事項かと考えられます。
株式会社船井総研あがたFASでは、タクシー事業者の事業承継・M&Aのご相談に、業種コンサルタント、M&Aコンサルタントのほか、税理士、公認会計士が、総合的にワンストップでお応えさせて頂くことを志向しておりますので、上記のようなお悩みをお持ちの皆さま、是非、お気軽にご相談ください。
松本 武
(株)船井総研あがたFAS チーフコンサルタント
大学卒業後、ノンバンクへ入社。 営業・法務・管理部門を担当する中、当該ノンバンクが投資ファンドに買収されたことにより、その後、投資ファンド側でのM&A(企業買収・売却)や事業再生支援に従事、買収企業でのハンズオン支援などにも携わる。 2019年船井総合研究所に入社。M&A部門にてエネルギー業界、人材派遣業界、サービス業等幅広い業界でM&A成約のサポートを行っている。
タクシー業界のM&Aの失敗事例
タクシー業界のM&Aの譲渡対価の相場観
タクシー業界のM&Aの特徴
タクシー業界のM&Aの事例
タクシー業界のM&Aの注意点
タクシー業界の経営者がM&Aを考えるきっかけ
お電話でのお問い合わせはこちらになります。