解体工事業界のM&Aの特徴について解説させていただきます。
解体工事M&A:業界特有の考慮事項
解体工事業界のM&Aでは、業界特有の考慮すべき事項がいくつかあります。
許認可の引き継ぎ
解体工事業を行うには、建設業許可や解体工事業登録が必要です。M&Aにおいては、これらの許認可の引き継ぎが重要なポイントとなります。逆に、新たに許認可が取りづらいケースもあるため、M&Aによって解体工事会社をグループに取り入れる動きも増えています。
アスベスト対策
解体工事においては、アスベスト含有建材の処理が重要な課題となります。M&Aにおいて解体工事を行う事業会社の譲受を検討される際は、譲渡側の企業が適切にアスベスト対策を行ってきたかどうかの確認が非常に重要です。また、解体工事のみにとどまらず、そのあとの中間処理や産廃業まで対応できていると譲渡を検討する際も譲受候補先が複数出てきやすくなり、株式価値にも良い影響を与えるでしょう。
人材の確保
解体工事には専門的な知識や技術が必要なため、人材の確保と育成が重要となります。従業員数がどれほどいるのかもそうですが、それぞれの保有資格や勤続年数、年齢なども重要な指標になってきます。
安全管理
解体工事は危険を伴う作業が多いため、安全管理体制の確認が重要です。譲受を検討される場合は、対象会社がどのように普段安全管理を行っているのかきちんと把握しておくことが重要になります。逆に譲渡をご検討されている場合は、安全管理体制を確認し、懸念がある場合は早急に見直すことが重要となります。
解体工事M&A:まとめ
解体工事業におけるM&Aは、事業承継や事業拡大、競争力強化など、様々な目的で行われています。市場としても今後伸びていくことが期待されている業界になりますので、M&Aもそれに伴い増加していくでしょう。
今後の動向も踏まえ、解体業でのコンサルティングを長年行ってきた船井総研グループにまずはご相談いただけますと幸甚です。

解体工事業のM&Aについてはこちらからご確認ください。
1.解体工事業M&AのTOP
2.解体/産廃業の2024年M&Aの振り返り
3.解体/産廃業のM&Aのメリット・デメリット
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