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M&A仲介者への手数料、リーガルチェック費用とは
譲渡側がM&Aを行うにあたって、フェアなM&Aを望むならM&A仲介者は必要となります。譲受候補者の開拓と選定、譲渡対価や契約内容がフェアかどうかの確認をご自身で行えるなら必要になりませんが、経営者として臨床家として多忙を極める院長にその余裕があるかと言えば、ほぼ不可能だと思います。M&A仲介者とアドバイザリー契約を結ぶ場合、必要となってくる手数料としては一般的に「着手金・中間金・成功報酬」となります。また、契約内容が法的に問題ないか、過剰に譲受側に有利になっていないかを確認するためのリーガルチェック費用が必要となるケースも多いです。※リーガルチェックで過剰に譲渡側有利にして譲受側に返送すると破断しかねないので、塩梅を理解するM&A慣れした弁護士先生に確認してもらいましょう。
着手金・中間金・成功報酬とは
M&A仲介者への手数料として一般的に必要となるのは「着手金」「中間金」「成功報酬」の三つです。「着手金」➡M&A仲介者とアドバイザリー契約を結んだ際に発生する手数料です。医院概要書の作成や譲受先開拓、説明などに対するフィーと理解できます。「中間金」➡基本合意契約を結んだ際に発生する手数料です。想定成功報酬の10%~30%がかかることが多いです。基本合意後最終契約に至らなくても、返金されることはありません。最終合意に至り、成功報酬が発生する際には、成功報酬から中間金で支払った金額を差し引く仲介者もいます。「成功報酬」➡M&Aにおいては、レーマン方式という譲渡対価、もしくは移動総資産額に対してパーセンテージをかけた額を成功報酬として支払うことが多いです。後述しますが、弊社では「着手金・中間金」は頂かず、「譲渡対価に対しての成功報酬」のみで、フェアなM&A実現のサポートを行っております。大事なことですので、様々な企業の情報を得た上で、どのM&A仲介者に依頼をするか決断されることをお勧めします。
中小M&A慣れした弁護士先生に頼むのが鉄則
契約内容が法的に問題ないか、過剰に譲受側に有利になっていないかを確認するためのリーガルチェックは行った方が良いです。M&A仲介者も一般論として契約内容の妥当性を論じれますが、契約内容に手を加えることは非弁行為となり行ってはいけない為、弁護士先生に依頼することが必要です。ただ、先述の通り、中小M&Aに慣れていない懇意にしている顧問弁護士先生などにリーガルチェックを依頼すると、過剰に譲渡側有利にして譲受側に返送して破断するケースが散見されますので、塩梅を理解するM&A慣れした弁護士先生に別途依頼して、リーガルチェックしてもらうようにしましょう。おおよそ30万前後を予算感として見ておくと良いかと思います。
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長谷川光太郎
(株)船井総研あがたFAS チーフコンサルタント
国内大手メーカー勤務を経て、2018年に船井総研に入社。歯科医院の経営コンサルティングに従事し、現在は歯科医院・医療法人の事業承継全般の支援を行っている。医療法人特有の事業承継に関わる知見を有し、譲渡側・譲受側双方からの信頼が厚い。
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