まずは、今回M&Aによって宮崎県の飲食店を事業譲渡されました、アートフード株式会社 代表取締役の今津様にお話をお伺いさせていただきます。
アートフード株式会社について教えてください
今津氏:アートフードは山口県を中心に建築工事を行うアート・エコ・ハウジングから派生した飲食事業の運営を行う為に設立した会社です。今では焼肉事業とカフェ事業を中心に、中国エリアから九州エリアにかけて、最大9店舗まで拡大することができました。
「成長・挑戦」を企業理念に、常に前向きに活力ある職場づくりを行っており、お客様へ安心・安全・満足を感じていただける、商品とサービスを提供し、お客様はもちろんのこと、社員や当社に関わる全ての人が幸せになることを目指している企業です。
今回なぜ今回、飲食店を譲渡検討されたのか、背景をお伺いできますか?
今津氏:私たちは飲食店のノウハウが少ない中、たくさんの企業様にご支援いただきながら、飲食事業を拡大して参りました。店舗拡大を続ける中で、順調にマネージャーや優秀な人材も獲得し、社内教育をしっかりしながら運営を続けることが出来たのですが、コロナをきっかけに地方の店舗が非常に苦しい運営状態となりました。
当時はマネージャーもなかなか店舗に訪店することが出来ずに、思うようにマネジメントが出来ず、このまま自社で運営するよりも、別のオーナー様の力で店舗を再生いただき、引き続き地域に根付いて運営頂ける企業様に引き継ぐ方が、お客様や従業員、お取引先企業様にも喜んで頂けるのではないかと考えるようになったことがきっかけです。
M&Aを進めていくにあたり、大変だったところがあればお教え下さい
今津氏:この店舗はたくさんのお取引企業様のご協力で成り立っている店舗でしたので、譲渡するにあたり、たくさんのお取引先企業様へのご説明やご理解が必要であったことが非常に大変でした。
本案件のM&Aアドバイザーとして、船井総研あがたFASがM&Aのご支援をさせていただきましたが、どのような印象をお持ちでしょうか?
今津氏:実は船井総研あがたFASのM&Aコンサルタントである山本さんは、船井総研グループに入られる前から長くお付き合いさせていただいておりまして、かれこれ15年以上に渡って経営に関するご相談を色々とさせていただいておりました。この15年間で5店舗以上の店舗を山本さんに仲介をお願いし、M&Aで買収させて頂きここまで成長することが出来ました。
今回は売主としての立ち位置でしたが、長年に渡って山本さんを信頼しておりましたので、何も不安なところがなく、今回も無事スムーズに譲渡まで伴走いただけたこと、非常に感謝しております。
今後M&Aによる成長戦略があれば是非お教えください。
今津氏:今後もM&Aを活用した撤退戦略や成長戦略を推し進めるにあたり、積極的に活用していきたいと思います。また、今回の事業譲渡は決して後ろ向きなM&Aではなく、前向きなM&Aですので、これからもお取引先企業様のお力やご協力をいただきながら、譲受企業様と一緒になって私たちも成長させていただく所存です。
最後に、改めて、今回のM&Aの感想をお聞かせください。また、M&Aで事業譲渡を実体験した経験からアドバイスができることがあればお教え下さい。
今津氏:M&Aというと株式譲渡のイメージが強く、なかなか1店舗の事業譲渡に対応していただけるM&A仲介会社さんは少ないのですが、船井総研グループは小規模な店舗事業でも小回りが利いて助かっております。小規模事業や他社が対応出来ない事業譲渡案件も船井総研グループだと手数料も非常に安く、スピーディーに活動いただけるのでまずはご相談されるだけでも良いかと思います。山本さんにはいつ何度相談しても無料ですし(笑)
次に、今回事業譲受された、株式会社TM Fourの代表取締役濱嶋様にお話をお伺いさせていただきます。
株式会社TM Four 代表取締役 濱嶋 雄太様
まずは株式会社TMfourについて教えてください。
濱嶋氏:TMFourは、情報通信事業を中心に、電気関連事業や防災事業、飲食事業も展開する会社です。高い技術力と豊富な経験を持つ専門チームが、お客様の多様なニーズに応え、安心・安全なサービスを提供しています。高品質なサービスと迅速な対応、そして従業員一人ひとりの成長を重視する企業文化が強みの会社です。
神奈川県の情報通信工事事業が中心の中、なぜ宮崎県の飲食事業の買収を検討されたのか、背景をお伺いできますか?
濱嶋氏:株式会社TMFourの経営理念に、「すべてはお客様を喜ばせるために」というキーワードを掲げています。その中で、私たちTMFourは一人でも多くのお客様に喜んでいただけるよう日々の業務に取り組んでおります。お客様の必要とするサービスとは何か、日々自問自答し柔軟に変化し続ける事で時代の流れに合ったサービス提供をしております。そのためには従業員一人一人がお客様を喜ばせたいという気持ちが大切になってきます。私たちTMFourでは従業員満足度を最も重視しており、より良い社内環境を追求する事で、結果的に多くのお客様に品質の高いサービスを提供できると確信しております。
そんな中で、多くのお客様と従業員に喜んでいただくには、どのような活動を行えば良いのかを考えていたところ、たまたま船井総研あがたFASが仲介していた宮崎県の焼肉事業の譲渡案件に目が留まり、問い合わせをしたことが本件検討のきっかけです。飲食業なら、毎日何百人のお客様に喜んでもらえ、従業員も目の前のお客様から「ありがとう」をたくさんいただける。しかも、自分が生まれ育った宮崎県で誰もが知っている屋号の飲食業を譲受けできることは、まさに自社が求めている事業だと考えました。
また、TMFourはひとり親家庭の子供を支える地域貢献活動を行っています。この貢献活動は、認定NPO法人を介して支援しており、この新たな飲食事業もひとり親家庭を支援する活動に繋げることが出来るのではなかと考えたことも大きかったです。
M&Aを進めていくにあたり、大変だったと思ったところやご不安なところがあればお教え下さい
濱嶋氏:進めるにあたり、特に大変だったということはありませんでした。どちらかというと、これからが本当の意味のスタートなので、我々はスタート地点に立ったばかりです。これから地域のお客様から信頼を得ないといけないので、これからが大変なのだと思います。
やはり地域やお客様に信頼されるお店作り、人材育成を行うとともに、株式会社TM Fourに関わる全ての方々に喜んでいただけるように真剣に本事業に向き合っていきたいと思います。
本案件のM&Aアドバイザーとして、船井総研あがたFASがM&Aのご支援をさせていただきましたが、どのような印象をお持ちでしょうか?
濱嶋氏:船井総研あがたFASには、本件スキームやスケジュールの助言、関係各社の調整を行っていただきました。正直、想像をはるかに超える交渉にお付き合いいただけたこと、大変感謝しております。また、初めてのM&Aで分からないことが多かったのですが、船井総研あがたFASの山本さんがスピーディーかつ的確な進め方を行っていただいたことで非常に安心感がありました。また、手数料もプライム上場グループ会社とは思えないほど、他社より安い手数料で驚きました。全てにおいて満足できるM&Aだったと実感しており、本当に感謝しています。
今後M&Aによる成長戦略があれば是非お教えください。
濱嶋氏:今後の成長戦略にM&Aは当然必須だと考えております。今回のように、既に自走している有力な事業を「人・モノ・時間・情報・ノウハウ・取引先」などが短期間で自社で譲り受けれることは、初めてM&Aをやってみて非常に価値があるものがと感じました。
また、同様な飲食業の案件や、本業の周辺事業などが出てきた際は前向きに検討していきたいと考えております。
最後に、改めて、今回のM&Aの感想をお聞かせください。また、M&Aで事業譲受を実体験した経験からアドバイスができることがあればお教え下さい。
濱嶋氏:今回、事業を始めて譲り受けさせていただくにあたり、初めての取り組みで分からないことだらけでした。きっと私と同じ経営者様も多いと思います。しかし、船井総研あがたFASはどんな些細なことでも親身になってスピーディーに対応していただけるので、どんな相談でも納得できるまで確認されると良いと思います。
また、船井総研あがたFASは、どんなに難しいことでも、どうやったらできるかを一緒になって考えてくれます。もし、M&Aによる成長戦略を掲げている企業で、どのように進めていけば良いか分からなくて悩まれている経営者の方がいらっしゃいましたら、是非一歩踏み出してご相談されることをお勧めいたします。きっと良いご縁に巡り会えると思います
担当者コメント
当初、アートフードのオーナー様より事業承継のご相談を頂いた時は、利害関係者が多く、全ての関係者において同意を取ること難しい案件でありましたが、各社に粘り強くご説明させて頂くことで、全ての利害関係者の同意を頂き、ご成約まで至ることができました。
今後は、TMFourのオーナー様が生まれ育った地域にて貢献し、活動エリアを全国に広げることで更に事業成長されることを期待しております。