製造業商社

【衣料M&A事例】グループイン型M&A。経営負担の軽減と、更なる企業成長のためのM&A。

中央:株式会社大門貿易 代表取締役(当時) 安藤 佳正 様

右:株式会社千葉銀行 主事 堀越 大洋(セルサイドアドバイザー)

左:株式会社船井総研あがたFAS マネージャー 山本 瑛(バイサイドアドバイザー)

M&Aによって株式会社大門貿易の株式を保有する安藤佳正様が、株式会社エム,トレーディング様に100%株式譲渡された件について、それぞれお話をお伺いさせていただきます。

株式会社千葉銀行と株式会社船井総研あがたFASが連携し、東京都内の衣料品ファブレスメーカーの事業承継を支援いたしました。株式を譲渡されました株式会社大門貿易の元代表取締役、安藤様にお話をお伺いさせていただきます。

まずは株式会社大門貿易について教えてください。

安藤氏:大門貿易は衣料品ファブレスメーカーとして、総合企画提案を中心に海外で商品を製造輸入し、国内でブランドを有する企業に販売するといったビジネスモデルで運営しています。

特に海外の協力パートナーや協力工場との関係を強化しており、貿易ノウハウや、商品企画提案力やコンサル力、小回りのきく対応能力などで非常に取引先様との関係を大事にしながら運営して参りました。長年に渡る経験から原料知識、海外貿易及びODM・OEM見識を蓄積し、ここまで成長させて頂きました。

今回なぜ株式の譲渡を検討されたのか、背景をお伺いできますか?

安藤氏:実はコロナをきっかけに一時財務状況が危機的な時があり、非常に悩んでいた時がありました。私も50代後半にも関わらず、大門貿易は業務の多くを私自身1人で行っていることもあり、経営状況について相談する相手も少ないなか、千葉銀行様が親身になって相談に乗って頂け、一つの選択肢としてM&Aがあることを教えて頂きました。

他の大手企業様と一緒になることで、財務状況の改善や、見えていなかった成長余力も見えてきたこともメリットとしてあるのですが、なによりこのまま経営陣として役員報酬を頂きながら大好きな大門貿易に経営参画させて頂けることも魅力のひとつでした。

さらにエム,トレーディング社のグループとなることで、若い方々と一緒に働かせて頂けることや、エム,トレーディング社の事業にも関与させて頂けることは、新たな自分自身の学びにもなり、経験価値が積めることも魅力に感じたことがきっかけです。

M&Aを進めていくにあたり、大変だったところがあればお教え下さい。

安藤氏:この会社は大半の業務を自分自身で行っていたことから、譲受候補企業様に魅力を持って頂けるか心配していました。ノウハウの多くが自分自身に偏っていたため、そのような企業でも自分を信じて頂けたエム,トレーディング社には大変感謝しております。 

今回無事に株式譲渡することができましたが、率直に今の感想をお聞かせ下さい。

安藤氏:これからは私の持っている価値観やノウハウなど、ご縁を頂いたエム,トレーディング社に還元していきたい気持ちでいっぱいです。今回の株価以上の価値提供を行うことが私の使命だと考えていますので、「一緒になって良かった」と心からエム,トレーディング社や取引先様、お客様に言ってもらえるよう、今まで以上に頑張りたいと思います。

最後に、千葉銀行の渡辺様と堀越様には長期間にわたりお付き合い頂き、何度も事務所に来ていただき的確なアドバイスを頂いたことに感謝しています。この度は、素敵なご縁を頂きました、千葉銀行様、船井総研あがたFAS様、本当にありがとうございました。


右:株式会社大門貿易
代表取締役(当時) 安藤 佳正 様

左:株式会社千葉銀行 調査役
渡辺 寛幸(セルサイドアドバイザー)


続いて、株式会社エム,トレーディングの代表取締役、丸山社長にお話を伺わせて頂きます。

まず、株式会社エム,トレーディングについて教えて下さい。

丸山氏:エム,トレーディングは、1994年の創業以来、人々のカワイイ、カッコいいを適正な価格で提供し続け、今日に至りました。

事業内容はファッション・雑貨のODM・OEMを専門としており、デザインから製造、納品まで一貫対応しております。高品質な製品とクイックレスポンス対応でファッションの流通を変え、お客様のブランド価値向上に貢献することに自信があります。また、自社ブランドの展開もしております。川は曲げられるをモットーに、100年、200年先まで、人々の生活を豊かにしていきたいという想い、江戸時代に利根川の流れを変え、江戸の町が発展を遂げたように、適切な時、適切な場所に、適切な価格の商品を流通させられるようなものづくりを続けていきたい。そんな想いで社員一同が日々邁進しております。

今回なぜ株式の譲受を検討されたのか、背景をお伺いできますか?

丸山氏:もともとM&Aによる成長戦略に興味があり、色々なところから情報収集を行っていました。そのような中で、船井総研あがたFASの山本さんから、株式会社大門貿易の提案を受けた時、自社の既存事業と非常にシナジーがあると思い、もっとこの会社や社長のことを知りたいと思ったことがきっかけです。

また、トップ面談を複数回行わせて頂くにつれ、どんどん安藤社長の人間力に惹かれていったことが今回譲受けさせて頂いた一番の理由です。衣料品総合コンサルティングの能力が長けていたことはもちろん、自社の従業員にも良い影響やノウハウ等を惜しみなく提供して頂け、エム,トレーディンググループの成長に欠かせない人財になって頂けると確信し、安藤社長と一緒に成長したい気持ちが大きくなりました。

M&Aを進めていくにあたり、大変だったところがあればお教え下さい

丸山氏:M&Aはエム,トレーディングとして初めての取り組みで、更に大門貿易は安藤社長の人間力で成り立っている部分も大きく、株式を譲受けするにあたり、非常に心配な面が多かったということが正直なところでした。しかし、デューデリジェンスを行っていくと大きな不安材料も出てこずに、真摯に経営されていることが分かってきました。

一番大変だったことは、引継ぎがスムーズに行えるかという点もありましたが、船井総研あがたFASの山本さんや顧問税理士先生、顧問弁護士先生などのご助言も頂きながら、不安を払拭することができました。

本案件のM&Aアドバイザーとして、船井総研あがたFASがM&Aのご支援をさせて頂きましたが、どのような印象をお持ちでしょうか?

丸山氏:初めてのM&Aで不安も大きかったのですが、船井総研あがたFASのM&Aコンサルタントである山本様が、不安材料を丁寧に一緒になって解消頂く活動を行って頂きました。特にリスク最小化に向けた信憑資料の受領、最終の株式譲渡契約に関わる助言や、顧問弁護士先生との調整、登記に関する司法書士先生との調整など、こちらからお願いする前に積極的にご準備頂くことが多く、非常に心強かったです。

初めてのM&Aでしたが、スムーズにM&Aの成約まで伴走頂けたこと、非常に感謝しております。

今後M&Aによる成長戦略があれば是非お教えください。

丸山氏:まずは大門貿易とのPMIに力を入れていきますが、今後もM&Aを活用した成長戦略を推し進めるにあたり、積極的に活用していきたいと思います。また、大門貿易に関わる全てのお取引先企業様のご協力を頂きながら、大門貿易はもちろん、エム,トレーディンググループとして、今まで以上に愛して頂けるよう、成長させて頂く所存です。

これからは安藤様と一緒になって更に人々の生活を豊かにしていけるよう、社員一同邁進して参ります。最後に、良いご縁を頂いた千葉銀行様、船井総研あがたFAS様、本当にありがとうございました。

担当アドバイザーコメント

過去にも船井総研グループは株式会社千葉銀行様とM&Aについて協業させて頂くことが多く、本件もご相談を頂いてから、約5ヶ月でご成約までご支援させて頂くことができました。

千葉銀行様は譲渡主様からの信頼感が高く、我々も安心して譲受企業様に対応させて頂くことができました。今後は、大門貿易社及びエム,トレーディンググループが更に事業成長されることを期待しております。ありがとうございました。

山本瑛

(株)船井総研あがたFAS マネージャー

上場企業の上席執行役員営業本部長として、グループ企業全体のM&A戦略による経営支援や資本提携、グループ再編に携わると共に営業部門を統括。船井総合研究所に入社後は、毎年、年間約10件のM&Aを成約に導く。過去最短でマネージャーに昇格。プレイヤーとして第一線で活躍しながら、複数業種のチームメンバーを統括している。