「M&A成立後も持続的に成長する上で重要なこと」
について皆様にお話させていただきます。
自動車業界において多方面でのM&Aが近年では急増しております。M&Aが増える業界としては様々な変化が起こっている証拠ではありますが、実際には持続的成長を実現するためには欠かせない観点がいくつかあります。
本コラムではその事例を紹介するとともに、ぜひこれからM&Aを検討している企業の皆様においては、必ずこの観点を参考に失敗しないM&Aをおこなってと思います。
①必ず譲渡企業の従業員と1on1で面談をすること
特に譲渡企業側の従業員は成立後の不安を多く抱えている場合がたくさんあります。だからこそ譲受企業側の経営者と1on1でお話をして不安を解決してあげることはとても重要な観点となります。M&Aを成長戦略に掲げて成長をし続けている企業の経営者からお聞きすることは、とにかく信用してもらうことこれに尽きます。とよくお聞きしてます。
M&Aというとすごく難しいように感じますが、結婚と同じで信用してもらうためにはすべてを開示してそれを好きになってもらうことが大事だということです。つまり上記の面談では経営者としてだけではなく一人の人間としてしっかり向き合うことが重要だということです。
②譲渡企業の文化を尊重すること
全てではないですが人は変化に対してものすごいストレスを感じる傾向があります。だからこそ譲渡企業側の主張を無視して、すべて譲受企業の在り方に当てはめようとすると一気に業績が低迷してしまうまたは離職率が高まってしまうことはよくお聞きします。そういう意味では、株式譲渡後に大きな変化を与えずに徐々に慣れていただくことがまずは大事だということです。そういう意味においてもしっかり相手側に耳を傾けることが大事ですし、それが成長のきっかけとなります。
③コミュニケーションなどの連携を大事にすること
譲渡企業側と譲受企業側で壁が出来てしまうことは良くある課題としてあがります。その課題を解決するためにはまず連携するイベントを企画することです。上手に連携をしている企業では月1回は必ずシャッフル呑み会を企画し、会社負担でざっくばらんなコミュニケーションを促進できるようにしております。細かい話ですが、仲良くなった人とは自己開示ができ、さらに協力したくなるものです。だからこそこういった企画を活かして、次の成長に繋げることが重要となります。
~最後に~
今回は「M&A成立後も持続的に成長する上で重要なこと」についてお伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか。お伝えしたいことはシンプルでとにかく自己開示をして信用してもらうことが譲受企業側の姿勢として大事だということです。とてもシンプルなのですが、実はこの単純なことが出来ておらずM&A成立後に業績が低迷している企業のほうが多い印象です。だからこそ本コラムをお読みいただいている皆様はそのようなことが内容にしっかり計画を立てて双方の幸せを実現していただけたらと思います。
ではまた来週の第7弾のコラムもお楽しみにしていただけたらと思います。