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今回は物流業界のM&Aの特性とバイヤーを見ていきましょう。
運送業界はM&Aが盛んな業界の一つです。他の業界と同様にオーナー社長の高齢化が進んでいることや、単独での生き残りが困難となっていることに加え、業種特性上、M&Aによるシナジーが発揮されやすいこと等が背景にございます。
新規配送ルートの獲得、新規荷主の獲得、中継地点の確保、往復便の拡充、人員の交流等々・・・期待される効果が多岐に渡り、且つM&A後の統合手続き(PMI)も他業種と比べそこまでハードルが高くないこと等が、M&Aの推進に繋がっているようです。
それでは具体的にどのような会社がバイヤー(買い手)として存在するのでしょうか。中小企業M&A業界で代表的なバイヤーをご紹介したいと思います(HPや各種メディアの公開情報をベースにしております。)。
福島県いわき市に本社を置く運送会社「磐栄運送株式会社」を中核とする運送会社グループです。2011年の東日本大震災後よりM&Aを積極的に推進し、今では北海道から九州まで拠点を持ち、震災前と比べ5倍の企業規模を実現したようです。ここ最近もコンスタントにM&Aを行っており、HPにはこれまでに譲り受けた企業が掲載されております。
社名の通り福岡に本社を置いてはおりますが、こちらも全国規模でM&Aを推進している様です。最近では2018年9月に青森県の株式会社八洲陸運(年商約20億円)を、2021年3月には東京都の株式会社サントス(年商約25億円)及び株式会社グリーンステージ(年商約5億円)を譲り受けています。HPの沿革(http://www.fukuokaunyu.co.jp/company/)には、これまでいつどこの企業を譲り受けたかも記載されており、今後もM&Aを推進したいといった姿勢が伺えます。
このように積極的にM&Aに取り組んでいる会社のことを、業界用語で「ストロングバイヤー(強い買い手)」と呼んでおり、運送業界においては上記の他にも多くのストロングバイヤーが存在しております。
上記はほんの一例です。
弊社では従前よりロジスティック分野のコンサルティング業務を得意としており、M&Aにおいても独特なストロングバイヤーとの接点も持っております。
ご興味をお持ちの方はお気軽にご相談くださいませ。
亀田 剛
(株)船井総研あがたFAS ディレクター
2003年 船井総研ロジ株式会社に入社。3PL事業部門で荷主企業に向けた物流アウトソーシングをテーマに実効性の高いコンサルティング提案をおこなう。現在は、物流事業者の持続的成長の観点で経営者と伴走しながら、成長戦略や事業承継等のM&A業務に従事。
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